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「どうなってるんだ! オリンピックエンブレム問題」

いやはや、この話題で記事を書くのは前回に続いて2回目ですが、それ程多くの問題をはらんだ
日本の悪しき組織のあり方まで浮き彫りにした問題ですね。

私も含め、まずはエンブレムが白紙撤回になってよかったと、おそらく国民の誰しもがそう思っていると
思います。これ程イメージが悪くなったエンブレムはもう誰も使いたくはないでしょう。

でも事はこれで収まる訳ではなくむしろ、今後の進め方がとても難しくなったと言えます。

まずエンブレム白紙撤回までの経緯がこれまたとても日本的だったと思わざるを得ません。
ベルギーの劇場ロゴと似ていないことを実証するが為に今回エンブレムの原案まで公表したものの、
これが裏目に出て原案自体が過去の海外デザイナーの巨匠作品に似ていることがまたもやネットで
騒がれました。これはホント似ていますね。しかもこの展覧会をエンブレムデザイン作者である
佐野氏自身も見ていた事実まで発覚したこともあり、これは修正案よりも似ている、
いやパクッたと言われても言い逃れできないレベルです。
前回の記事にも書きましたが自分が以前見た資料を見た記憶は残っていなくても潜在意識として
頭の片隅にその記憶が残っていることがデザイナーの場合よくあります。
自分は見た記憶がなくとも、似たようなアイデアを無意識に書いてしまうことがあるのです。
結果的にパクったと同じことを無意識にしてしまうのです。

でも私が一番驚いたのは選考で1位になった原案のなんと古くさいデザインなことか!
修正案よりも更に古くさく、色合いも含め1960〜70年代のグラフィックデザインを彷彿とさせます。
とても21世紀のデザインではないですね。
ほんとうに、これよりもよいデザイン案が他になかったのかとても疑問です。
何故なら公募とは言えかなり高いハードルの参加条件をクリアした人しか参加できない為、
今回のコンペ参加デザイナーはそれなりの実力者ぞろいのはずです。
組織委員会や選考委員会が他作品を公にしていないので、我々は知る由もありません。
こうした国家プロジェクトではもっとオープンにすべきです。
なにせ税金を使うのですから。

原案と似ている作品が既にあったということで原案を修正させること自体異例だと思いますし、
そうまでして佐野氏の案に拘った理由がわかりません。
この辺が出来レースだったとの噂の信憑性が高まってくる理由ですね。
原案と似ている作品が見つかった時点で2位の作品に変更すればよいと思いませんか?

これに加え、エンブレム展開事例に他人のブログ画像を無断使用したことが判り、エンブレム撤回
に至ったようですが、佐野氏からの辞退要請でエンブレム撤回したと組織委員会は発表していましたが、
これはとんでもなく無責任な発言だと思いませんか?
いち個人のデザイナーからの辞退表明がなくとも今回のような国家プロジェクトでは組織委員会なり
JOCがエンブレムを選び使用決定をしている訳ですからその組織自体が継続が撤回かの決定をすべき
です。作者デザイナーからの辞退要請という形をとると組織としての責任の所在が不明瞭になります。
それが目的だったのではと勘ぐってしまいます。

このやり方この組織のシステムが悪い意味でとても日本的だと思うのです。
誰も責任を取らない。誰が責任者かも判らない。
こうしたシステムは見直していかないと国際的に信用を失いかねません。
その結果、東京都やスポンサー始め多くのエンブレム使用を予定していた所からの損害賠償請求先が
不明確なままです。 請求できなければまた都税が無駄になってしまうし、できても国税が無駄に
なってしまいます。

今や専門家でなくとも一般の方がパソコンで世界中の情報をいとも簡単に検索できる時代です。
こうした時代変化も今回のケースでは考えさせられました。

個人的には当初よりオリンピック開催には反対でした。スタジアムといいエンブレムといい現在
までに2度も起きたオリンピック絡みのお粗末な展開にかなりシラケムードになってきていませんか?
いっそ辞退したらと思ってしまいます。
まずは原発廃炉処理と東北の復興を優先すべきでしょう。
今でもそう思っています。




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