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「見えないデザイン」

街に出かければ、街の至所から様々なノイズ、サイレン、クラクション、横断歩道のメロディ、コンビニの
自動ドアを開ければ「いらっしゃいませ」の自動音声と共に来客を知らせるチャイムの音。
そして店内にはBGMとまぶしい程の明るい照明。
レストランでもBGMは流れ、それもそのレストランの料理ジャンルと合っていればまだしも、
明らかに従業員の趣味としか思えない、その店と不釣り合いなBGMが流れている時など、
とても残念な気分になります。

日本って音に対して鈍感というか寛大過ぎませんか?

これは私だけ思っていることなのだろうか? 

レストランにBGMは不要が私の持論です。BGMが逆効果になっている飲食店が圧倒的に多いと感じてます。
オトは見えないものだけに人々は感心が薄いように思えます。
でも知らないうちに不快に感じているはずです。

とても面白い音に関する実験をネットで読んだことがあります。
ある一定期間、花瓶に生けた花に片方には自然界の小川のせせらぎの音を聞かせ、もう片方には全く
何もしかったというもの。
実験結果は小川のせせらぎの音を聞かせた方が花が活き活き長持ちしたというもの。

これとは正反対に片方にロックミュージックを聞かせ、もう片方には全く何もしかったという比較実験。
実験結果は察しがつきますよね。そうロックミュージックを聞かせたものが早く萎れてしまったのです。

音は空気の振動です。細胞にとって心地よい振動は細胞にいいんですね。


実生活の中でオトが活用されている例を上げるとすれば、以前はブザーやベル音だった駅のプラットフォーム
の電車の発車サイン音も駅ごとに異なるメロディーに変わったお陰で受ける印象はかなりソフトなものに
変わりました。発車間際に電車に飛び乗る焦燥感が軽減されたように思います。

またデパート等で外の天気が判らない店員に例えば雨が降ってくれば雨に関する特定の曲を流し外が雨で
あることを知らせ、包装紙に雨に濡れても大丈夫なようにビニールカバーを被せるなどする細やかな日本
の心づかい。これらは目に見えない音が利用させている一例です。

モノづくりにおいてもこの音は大切な要素です。

どんなに吸引力がいいと言われてもジェット機並みの騒音の掃除機ではイヤですよね。高級車のドアを閉めた
時のなんとも重厚だが嫌みではない安心感のある響き。

そうゆう見えないところにも気を配ったモノづくりこそがデザインの大事な要素のひとつと思います。




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